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【世界一の言語】日本語は難しい 発音・記述編【国語が面白くなる】

これはPart5にあたる記事です。

もしまだPart1~4を見ていない場合は先にそちらを下記のリンクから見ることをおすすめします。

今回は日本語の難しさを発音・記述の面から考えていきます。

日本語の発音は意外と難しい

日本語は文字をそのまま読むだけなので、一見簡単そうに見えます。

英語のように文字の組み合わせによって発音が変わることもありません。

しかし、実は日本語の発音も簡単ではないのです。

同じ文字で異なる発音

先ほど、文字の組み合わせで発音が変わることはないと言いましたが、これは語弊のある表現です。

日本語ネイティブの日本人からすると、発音は同じです。

しかし、外国人からすると、同じ文字でも違う発音に聞こえることがあるのです。

それが撥音です。

撥音とはすなわち「ん」のことです。

撥音は50音の中で唯一母音がなく、子音だけの文字です。

そんな撥音には3種類の発音があります。

次の3つの単語を見てみましょう。

  • サンマ(さんま)
  • サンダル(さんだる)
  • 参加(さんか)

これらの単語にはすべて撥音が含まれています。

実はその撥音の発音はそれぞれ異なるのです。

発音してみてください。

違いが分かりましたか?

まあ普通は分からないと思います。

少し詳しく説明していきます。

両唇鼻音

発音記号は[m]です。

サンマの「ん」の発音はこれに該当します。

「ん」の後がバ行、パ行、マ行のときはこの発音になります。

歯茎鼻音

発音記号は[n]です。

サンダルの「ん」の発音がこれに該当します。

「ん」の後がタ行、ダ行、ザ行、ナ行のときはこの発音になります。

軟口蓋鼻音

発音記号は[ŋ]です。

参加の「ん」の発音がこれに該当します。

「ん」の後がカ行、ガ行のときはこの発音になります。

発音で消える文字

ここでは長音について説明します。

長音とは一般的に「ー」(伸ばし棒)で表される音のことです。

日本語は書いてある文字をすべて発音しているわけではありません。

具体的な例で示すと、「ああ」です。

これを発音してみると、「ア・ア」ではなく、「アー」になっていると思います。

後ろの「あ」の発音が流れているのです。

他にもあります。

「おう」は「オー」、「えい」は「エー」と発音します。

日本人はこれらを当たり前のように発音していますが、外国人には難しいです。

英語などには長音の概念が存在しません。

日本語の記述方法の特殊性

日本語の記述方法は特殊です。

何が特殊かと言うと、隙間がないことです。

まだ意味が分からないかもしれません。

では、次の文を見てください。

①僕の名前は太郎です。

②僕 の 名前 は 太郎 です。

①と②ではどちらが読みやすいですか?

おそらく①と答える人が多いと思います。

日本語は単語でスペースを空けない言語です。

そのため、変に空白があると読みづらい文章になってしまいます。

しかし、このような現象が起こるのは日本人だけです。

大抵の言語では単語ごとにスペースが入ります。

ですので、外国人から送られてくるLINEなどのメッセージは②のような文章で送られてくることがあります。

外国人は、日本語を読むとき、単語の区切りに苦戦するでしょう。

これも3種類の文字を操る日本語だからこそ為せる業です。

最後に

日本語は文法以外にも難しい部分がたくさんあります。

日本人が気づかないところに、外国人の落とし穴があったりします。

今回でこのシリーズは一旦終了しようと思います。

Part1~5を通じて、日本語の難しさが伝わっていればいいなと思います。

また、それと同時に、日本語の美しさも感じてもらえたら幸いです。