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【理系】研究室選びのコツ【失敗しない進路選択】

大学での学びの中で、研究室選びは非常に重要です。理系学生にとっては特に、研究室は学術的な成長や将来のキャリアにおける基盤を築く場所です。

しかし、適切な研究室を選ぶことは容易ではありません。この記事では、理系学生が研究室を選ぶ際の重要な要素や考慮すべきポイントについて説明し、成功への道筋を提供します。

基本的な選び方

自身の興味・関心を明確にする

研究室選びの最初のステップは、自身の興味や関心がどこにあるのかを明確にすることです。自然科学や工学の分野は幅広く、異なる専門性やテーマが存在します。自分がどの分野に興味を持っているのか、どのような研究テーマに魅力を感じるのかを考えることが重要です。

教員や研究者の背景を調査する

研究室を選ぶ際には、指導教員や研究者の背景や実績を調査することが重要です。その人の専門性や研究テーマ、過去の研究業績などを確認し、自分の興味や目標と合致するかどうかを考えます。また、指導教員の指導スタイルや研究室の雰囲気も重要な要素です。

研究室の施設や設備をチェックする

研究室の施設や設備は、研究活動を行う上で欠かせない要素です。実験室の設備や機器の充実度、コンピューター資源の有無、図書館やデータベースへのアクセスなどを確認しましょう。これらの要素が自分の研究にどのように貢献するかを考えることが重要です。

学生の活動やサポート体制を確認する

研究室では学生同士の交流や支援体制が重要です。学生がどのような活動を行っているか、研究グループ内でのコラボレーションやサポート体制が整っているかを確認しましょう。また、研究室が提供する奨学金や助成金、キャリア支援などのサポート体制も重要な要素です。

現在の学生や卒業生の声を聞く

研究室に所属する学生や卒業生の声を聞くことで、その研究室の実態や雰囲気をより具体的に把握することができます。学生や卒業生に直接話を聞くだけでなく、オンラインのレビューやSNSなどでの情報収集も有用です。

進路別の選び方:重要ポイント

学士課程卒業予定者向け

学士課程で卒業する方、すなわち大学で卒業する方は以下の2つが重要となります。

  • 指導教員
  • 時間

指導教員

優しい指導教員がいる研究室を選びましょう。

「楽単」と呼ばれる科目を担当している先生がおすすめです。

時間

研究室には絶対にいなければいけないコアタイムという時間があります。この時間が短い研究室がいいです。

就活が重なり、研究室に行けない日もあるでしょう。

しかし、多くの研究室は就活なんて考慮しないので、コアタイムの短い研究室に行って少しでも被害を少なくしましょう。

前期博士課程(修士課程)卒業予定者向け

修士課程で卒業する方は、以下の3点が重要となります。

  • 指導教員
  • 環境
  • 資金

指導教員

性格の合いそうな先生を選びましょう。

学部生からその研究室に所属した場合、3年間在籍することになります。

先生と性格が合わなければ、3年間共にすることは難しいです。

環境

研究室の環境も大事です。

何を重視するかは人それぞれですが、自分が過ごしやすい研究室を選んでください。

家よりも長い時間を過ごす部屋になることもしばしばです。

資金

なかなか気にすることはないと思いますが、重要な基準の一つです。

資金のある研究室ほど、研究の自由度が上がります。

後期博士課程卒業予定者向け

博士課程で卒業する方は、以下の3点が重要となります。

  • 指導教員
  • 資金
  • 論文

指導教員

実績のある先生を選びましょう。

同じ研究分野にいれば必ず名前を聞いたことのある先生であれば、間違いないです。

若くして教授になっている先生は、優秀であることが多いです。

資金

かなり重要となります。

科研費データベースを見るなどして、お金のある研究室を選んでください。

スポンサーがついていたり、共同研究で潤っている研究室もあります。

論文

研究室から出版された論文を見てみてください。

たくさん出版されている研究室は、博士課程を修了しやすいです。

大事なのは、質よりも量です。

多くの大学では、論文数を博士課程修了の必要条件としており、質が良くても数を出さなければ修了できません。完璧主義者な先生は、データが揃っていても論文を出させてくれないことがあるので注意してください。

まとめ

学部生で卒業する人は、楽な研究室を選んでください。

大学院に進学する人は、楽かどうかという概念は捨て、自分のやりたい研究に専念できる研究室を選びましょう。

研究室は、その後の進路に大きく影響します。

後悔しないように、よく考えて研究室を選んでください。