これはPart4にあたる記事です。
もしまだPart1~3を見ていない場合は先にそちらを下記のリンクから見ることをおすすめします。
今回は日本語の難しさを助詞の面から考えていきます。
助詞の難しさとその重要性
助詞とは「は」、「が」、「を」、「へ」、「に」などの文章の流れを作る品詞です。
助詞には種類がたくさんあります。
大きく分けると、
- 格助詞
- 接続助詞
- 副助詞
- 終助詞
の4種類です。
普段はこんなことを意識しないで使っていると思いますが、外国人からするとなんじゃこらの世界です。
もちろん、この中にさらに多くの助詞があるわけです。
このように種類が多く、難しい助詞ですが、使い方を間違えると全く意味が通じなくなります。
①私 が あなた に 日本語 を 教えた
②私 に あなた を 日本語 が 教えた
①は助詞を正しく使った文です。
もちろんですが、意味がちゃんと通じています。
それに比べて②は助詞の順番を少し変えてみました。
これだけで意味が全く通じません。
助詞の使い方を間違えるだけで、こんなに意味の分からない文が出来上がってしまうのです。
難しい上に、間違えると意味が通じなくなる助詞の使い方は非常に厄介です。
「は」と「が」の使い分け
助詞をひとつずつ丁寧に紹介していくわけにはいかないので、今回は代表的な助詞である「は」と「が」を取り上げます。
「は」と「が」は使い分けが難しい助詞のひとつです。
日本語ネイティブの日本人でも、これらの助詞の使い分けを論理的に説明できる人は少ないと思います。
象 は 鼻 が 長い
この文は、よく「は」と「が」の使い分けを説明するときに使われるものです。
この文において、主語は象ではなく鼻です。象は主題です。
すなわち、「は」は主題、「が」は主語を表す助詞ということになります。
これには例外がたくさんあると思いますが、外国人に日本語を教えるときはこのように教えています。
いまいちこの説明もピンとこないかもしれませんが、これ以上の説明は今のところ無いです。
最後に
今回は助詞の難しさを紹介してきました。
伝わったでしょうか。
助詞を上手く論理的に説明するのはとても難しいです。
ここでもう一度、助詞の使い方について勉強し直してみるのもいいのではないでしょうか。