今回は、早稲田大学先進理工学部応用化学科のための記事です。
応用化学科では、レポートを書く際に、応化書式を用いることが求められます。
しかし、応化書式は応化のためだけではないはずです。
世の中の論文は、すべて応化書式に従っているはずなのです。
ですので、理系学生は応化書式を覚えて損はないでしょう。
応化書式の基本事項
ここでは、レポート全体に関する応化書式を紹介します。
- 基本的に、フォントは「MS 明朝」
- 英数字の場合、フォントは「Times New Roman」
- フォントサイズは、10.5ポイント
- 数値と単位の間は半角1マス分空ける
- 表紙と裏表紙をつける
- 表紙には、実験項目名、学籍番号、名前、実験実施日、提出締切日、提出日を記載
- 裏表紙は空白にする
- ページ番号は、ページ下部中央に「ページ数 / 総ページ数」の形式で記載
- 表紙と裏表紙はページ数に含めない
- 上部2か所でホッチキス止めする
これらは、基本的なルールです。
Wordでレポートを作成する場合、ページ番号の入力には少し知識が必要ですので、勉強しておきましょう。
図表の描き方
応化書式の最大の難所です。
1年生の方は、基礎実験科目でこの面倒さを感じる一方、他学科のTAに罵られることで若干の優越感を感じることができると思います。
表の描き方
表に関するルールは以下の通りです。
- タイトルは上部中央
- 線は横線のみ
- 単位は「/」を用いて記載
- 縦を小数点で合わせる
応化書式で描いた表がこちらです。
図(グラフ)の描き方
ここでは、グラフに注目して、図の描き方を紹介します。
グラフの描き方は、以下の通りです。
- タイトルは下部中央
- プロットは白抜き
- 内目盛りをつける
- 枠を囲う
- できるだけ正方形にする
- 直線の傾きは±1に近づける
- データラベルに単位を「/」を用いて記載
- 検量線の場合、検量線式とR2値を記載
応化書式で描いたグラフがこちらです。
フローチャートの描き方
実験方法を記すときは、基本的にフローチャートを使います。
フローチャートに関するルールは、以下の通りです。
- 手順ごとに四角形で囲み、それを線で繋ぐ
- 四角形の中は名詞
- 添加物は矢印を使って表す
- 具体的な添加量を記す
フローチャートは、比較的自由度が高いです。
初めは、慣れないと思いますが、数をこなしていくうちに自分なりの基準が出来上がります。
また、フローチャートを描く際には、次のことに気を付けてください。
- 水は基本的に純水
- 「撹拌」を忘れない
実験テキストには、よく「水」と記載されていますが、これは純水のことです。
また、よく定容して試料を調製することがありますが、このときに「撹拌」の操作を忘れないでください。
最後に
応化書式は、なかなか厳しいです。
もし応化書式に従っていなかった場合、再提出となります。
しかし、安心してください。
95%の人は再提出となります。
何かしらのミスをしてしまうと思いますが、4年生くらいまでに完璧なレポートを作れるように、気長に頑張りましょう。
レポートを書く機会は、100回くらいあります!