今回は『船口のゼロから読み解く最強の現代文 大学受験Nシリーズ』を紹介します。
現代文と言えば、船口さんか出口さんですよね。
あまり明確には覚えていませんが、私は書店で両者を見比べて選んだ気がします。
ある程度の品質が保証されている場合は、ビジュアルで決めることも多いです。
船口さんのは、後からも説明しますが、すごく見やすいです。
現代文をフィーリングで読んでいた人には、おすすめの一冊です。
『船口の現代文』の特徴
最小限かつ最強
実際に本を見てみればわかりますが、この本が伝えようとしていることは多くありません。
逆に少ないくらいです。
しかし、それで十分です。
全て、本質を突いた内容だからです。
しっかりと内容を理解できていれば、現代文で高得点を取ることは容易になります。
文構造を分かりやすくビジュアル化
現代文は、日本語の文章を日本語の文章で解説しているというのも嫌なところです。
しかし、本書は図を多く用いて、視覚からも理解しやすくなっています。
現代文が苦手な人でも、取り組みやすいデザインになっていると思います。
豊富な問題で定着
実は、この参考書のほとんどは問題です。
いくつかの文章を題材にして、本の内容を実践できるようになっています。
もちろん、船口さんの丁寧な解説付きです。
テキトーに問題集を買ってそれに取り組むより、この参考書に載っている問題を丁寧に解いた方が、力になると思います。
『船口の現代文』の使い方
本書は、STEP1とSTEP2に分かれています。
STEP1で要点を理解
まずは、要点の理解です。
と言っても、要点はほんとに少ししかありません。
大きく分けると、たったの3つです。
それを、解説文を読んでしっかりと理解してください。
このときは100パーセントでなくてもかまいません。
STEP2で100パーセントに近づけていきます。
STEP2で実践
いくつか問題を解きながら、読解法に慣れていきましょう。
STEP1も問題を解きながらという感じですが、STEP2ではより本番に近い問題となっています。
実際に読解法をどのように使うのかについて学びましょう。
実際の問題で腕試し
船口さんが紹介する読解法を使えるようになってきたところで、他の問題にも取り組んでみましょう。
初めは、あまり読む前と変わっていないかもしれません。
しかし、解いた後にその問題の解説を読むと、違いに気付けると思います。
参考書を読む前より、解説が何を言っているのかが分かるようになっているはずです。
こうなってしまえば、あとは経験を積むだけです。
そこからは、意外と成長は早いです。
手元に参考書を置いて、どんどん問題に挑戦していきましょう。
最後に
私が、フィーリングの現代文から卒業できたのは、この『船口の現代文』のおかげです。
すでに「現代文が得意だ」という人には、少し物足りないかもしれません。
しかし、「現代文で点数が取れない、点数にばらつきがある」という人には、ぜひ買ってほしい一冊です。
理科・社会に追い込まれる前に、現代文の苦手は卒業しておきましょう。