有機化学の教材|教科書全3巻・反応機構パック・院試解説|カズ塾
試験の前日、ノートに並んだ反応式を眺めながら「これ、全部覚えるのか……」と絶望したことはありませんか。
結論から言います。有機化学は暗記科目ではありません。電子がどこからどこへ動くか——たったそれだけのルールで、教科書に出てくる反応のほとんどは説明がつきます。逆に言えば、電子の動きを飛ばして反応式だけを覚えようとするから、試験で見たことのない基質が出た瞬間に手が止まるのです。
カズ塾は、その「電子の動き」を見えるようにするための教材を作っています。700本を超える記事はすべて無料で公開していますが、試験や院試に向けて一気に仕上げたい人のために、要点だけを束ねた教材を用意しました。
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カズ塾の教材ラインナップ
教材は6つです。有機化学そのものをやり直すなら教科書3巻(④⑤⑥)、大学の試験対策なら①、院試の過去問演習なら②が目安です。
教科書は④第1巻「基礎編」→ ⑤第2巻「反応編」→ ⑥第3巻「応用編」の順に読む前提で作っています(第1巻=電子はどこにあるか/第2巻=電子はどこへ流れるか/第3巻=答えの側から原因を当てる)。3巻そろえても 1,980円です。
| 教材 | こんな人に | 価格 | 状況 |
|---|---|---|---|
| ① 反応機構アニメパック | 大学の有機化学の単位・定期試験 | 2,980円 | 販売中 |
| ② 東大院試 過去問解説集 | 大学院入試(有機化学) | 500円 | 販売中 |
| ④ カズ塾有機化学 第1巻「基礎編」 | 有機化学そのものを基礎からやり直したい | 500円 | 販売中 |
| ⑤ カズ塾有機化学 第2巻「反応編」 | 反応を暗記でなく8つの舞台で捉えたい | 500円 | 販売中 |
| ⑥ カズ塾有機化学 第3巻「応用編」 | 構造決定・合成計画・院試の応用問題 | 980円 | 販売中 |
| ③ バンドル(①+②) | 院試まで見据えて基礎から固めたい | 未定 | 見合わせ中 |
④ カズ塾有機化学 第1巻「基礎編」(500円)
試験の前に、反応式を書いたカードを何十枚も作った経験はないでしょうか。作り終わるころには100枚を超えていて、次の章に進むとまた増えていく——「有機化学は暗記科目だ」という感想は、たいていこの作業から生まれます。
しかし、その100枚に書かれていたことは、突き詰めるとたった一つの現象です。電子が余っている場所から、電子が足りない場所へ流れる。100種類に見えていたのは、電子が流れ込む「舞台」が違うだけでした。そして舞台は8種類しかありません。
この本は、その100枚を8つに畳むために書きました。A4・395ページ、序章+17章+終章、図102枚、章末演習147問(解答つき)のPDFです。
第1巻は、個別の反応を一切出しません。SN2 もアルドールも Diels-Alder も出てきません。出てくるのは、それらを判定するための道具だけです——構造式、混成、共鳴、軌道、pKa、立体化学、巻矢印、速度論。道具が不完全なまま反応に入ると、結局その場しのぎの暗記に戻ってしまうからです。
収録は5部構成です。第1部 分子を描く(構造式・ルイス構造・混成・分子の形)、第2部 電子のかたより(極性・共鳴・分子軌道・酸と塩基)、第3部 反応中間体、第4部 三次元で考える(配座・配置・光学活性)、第5部 反応を読む言語(巻矢印・エネルギー図・速度論・反応条件)。
巻末に演習の解答(147問)、pKa 表(水中とDMSO中を併記)、巻矢印チートシート、反応の向きを決める6手順のフローチャート、索引を収録しました。通読したあとも、辞書として引けるように作ってあります。
サイトの記事との関係について。本書のもとになった解説は kazujuku.com で無料公開しています。本書は、それを通しで読める1冊に全面的に書き直したものです。記事どうしの重複を統合し、順序を組み替え、章と章のつながりを作り直しました。そのうえで、章末演習147問と解答・部末の「型の総括」5本・巻末の付録と索引を書き下ろしています。これらは1記事1トピックのWeb版には構造上置けないもので、有料版だけの内容です。
⑤ カズ塾有機化学 第2巻「反応編」(500円・上下2分冊)
反応を名前で数えると数百あります。SN2、E2、アルドール、Claisen、Diels-Alder、Wittig、Beckmann、鈴木–宮浦——索引を眺めると、覚える量に途方に暮れます。
ところが、電子がどこで動くかで数えると8つです。
舞台ごとに判断の急所は1つか2つしかありません。だから名前を知らない反応でも、機構が書けるようになります。
畳んでいるのは反応名ではなく、電子の動きのほうです。たとえば分子内 SN2 は、教科書では「隣接基関与」「ハロヒドリンの閉環」「Payne 転位」という3つの別の名前で出てきますが、電子の動きは1つです。
A4・上下2分冊 計516ページ、序章+32章+終章、図89枚、章末演習275問(解答つき)。各部の末尾には、その部の判断を N 手順に固めた「型の総括」8本を書き下ろしで収録しました。巻末に付録2種(酸化剤・還元剤の選択表/結合から引く反応早見表)と索引。
上下はセットです。上巻(第1〜17章)だけでは芳香環・協奏・ラジカル・金属中心の4舞台が欠けるので、「8つに畳む」という主張が成立しません。
⑥ カズ塾有機化学 第3巻「応用編」(980円)
教科書はたいてい原因から結果へ進みます。構造を見て性質を言い、試薬を見て生成物を書く——向きは一方通行です。
ところが、試験と研究で問われるのはほとんどが逆向きです。
この本には新しい原理がほとんど出てきません。出てくるのは使う順序です。第1部は7手順、第2部は6手順、第3部は5手順、第4部は4手順——手順の数が減っていくのは、逆問題の答えが1つか複数かで手順の長さが決まるからです。構造決定は答えが1つなので検算が本体になり、合成計画と材料設計は答えが複数なので選択が本体になります。
第3部(生体分子)では生物学の用語を増やしません。代謝経路をそのまま載せるかわりに、1ステップずつ「有機化学のどの反応の型か」に翻訳します。数えてみると、主要な代謝経路 約50段で使われている型は9つだけでした。
A4・326ページ、序章+21章+終章、図35枚、章末演習193問(解答つき)。巻末に付録A〜D(官能基の優先順位と pKa 表/スペクトル早見表/保護基の選択と脱保護条件/有機化学の英語)と索引を収録しました。付録Bの数値は本文で使った値とすべて一致させてあるので、演習の答え合わせにそのまま使えます。
① 反応機構アニメパック(2,980円)
アルドール反応、SN2、E2、Diels-Alder、Wittig、Beckmann転位——大学の有機化学で問われる反応機構35本を、巻矢印が実際に動くアニメーション動画にしました。静止画の巻矢印は「結果」しか見せてくれませんが、動画なら電子がどの順番で動くかが目で追えます。
② 東大院試 有機化学 過去問解説集(500円)
大学院入試の過去問には、公式の解答が存在しません。問題だけが配布され、答え合わせができない——院試対策で最もつらいのがここです。
この教材では、東京大学大学院の有機化学の問題を、「試験会場で自分がどう考えれば解けたか」という思考の順番ごと解説しています。答えを示すだけでなく、着眼点・切り捨ててよい選択肢・時間配分まで書きました。
③ バンドル(①+②)※販売見合わせ中
院試を受ける人は、結局のところ基礎の反応機構が固まっていないと過去問が解けません。逆に機構が身についていれば、初見の問題でも手が動きます。①と②を両方使う前提なら、バンドルとしてまとめる余地がありますが、現在は販売を見合わせています。①②はそれぞれ単品でご購入いただけます。
教材を作っている人
カズ塾は、有機化学の学習サイトとして700本以上の記事を公開しています。マクマリー『有機化学』に沿った章別解説、反応機構100件以上の図解、元素図鑑、有機化学者列伝、そして大学院入試の過去問解説まで、高校化学から院試までを一本の線でつなぐことを目指して書いています。
この教材は、そのサイトで積み上げてきた解説を、試験対策として使える形に束ね直したものです。
よくある質問
購入後、ダウンロードリンクが表示されます。PDFと動画をお手元の端末に保存してご利用いただけます。
使えます。動画・PDFともスマートフォンで閲覧できる形式です。ただし図解は細かい構造式を含むため、タブレットやPCの方が見やすい場面があります。
反応機構アニメパックは、有機化学の授業が始まった段階から使えるように作っています。混成軌道や電子効果の基礎はサイトの無料記事で補えるので、そちらと併用してください。院試過去問解説集は、ひと通り有機化学を学んだ後の教材です。
大学院入試の有機化学は、出題される反応の種類が大学を問わずおおむね共通しています。解説は「この問題の解き方」ではなく「どう考えれば解けるか」を書いているため、他大学の対策にも使えます。ただし収録しているのは東京大学の問題のみです。
デジタル教材の性質上、購入後の返金は原則お受けしていません。内容を確かめてから判断したい方は、まず無料のチートシートを受け取ってご検討ください。
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有機化学でつまずいている人の多くは、頭が悪いわけでも努力が足りないわけでもありません。「暗記する科目だ」と教わってしまっただけです。電子の動きという一本の筋が通った瞬間に、バラバラだった反応が急につながり始めます。
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