ツヴァイフェルオレフィン化は、アルケニル金属試薬をボレート形成させて、ヨウ素処理の転位によって置換アルケンを得る。鈴木-宮浦カップリングと相補的な幾何異性体を与える。
概要
- アルケンの立体選択的合成のための強力な方法
- 遷移金属触媒を用いず、ホウ素酸ビニル錯体のヨウ素化によって行われる
- 空気中で安定なボロン酸エステルのカップリングが可能
歴史
1967年に初めて報告された。
反応機構
実験手順
SM (1.0 eq.) をdry THFに溶解し、ビニルマグネシウムブロミド (4.0 eq.) を滴加する。原料の消失を確認したのち、-78 ℃にてdry MeOHに溶解したI2 (4.0 eq.) を1.0 mL/minで滴加する。20分間攪拌したのち、NaOMe in MeOH (8.0 eq.) を1.0 mL/minで滴加する。30分間攪拌したのち、室温まで昇温してさらに2.5時間撹拌し、飽和Na2S2O3水溶液で反応を停止する。ジエチルエーテルと水で分液操作をおこない、硫酸マグネシウムで有機層を乾燥する。減圧下にて溶媒を留去したのち、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する。
Christian P. Bold, et al., Org. Lett., 2022, 24, 51, 9398-9402.
実験のコツ
発展
応用例
Christian P. Bold, et al., Org. Lett., 2022, 24, 51, 9398-9402.
参考文献
1) Roly J. Armstrong; Varinder K. Aggarwal, Synthesis, 2017, 49, 3323-3336.
関連書籍
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