ヒトには空洞がある。
口から食道を通り、肛門まで続いている。
その間はヒトの外部として捉えることができる。
そして、そこにはたくさんの微生物が住んでいる。
その微生物の総称を、マイクロバイオームという。
マイクロバイオームとは
ヒトマイクロバイオームは、ヒトの細菌叢(微生物叢)のことです。
腸内細菌叢には、ヒトの細胞数に近い約40兆個の細菌が存在し皮膚、口腔、鼻腔、膣などにも微生物が存在しています。
2010年に欧州の研究者によって、ヒトの消化器に1000種以上、330万個の微生物の遺伝子の数があることが判明し、これはヒトゲノムの遺伝子2万5千の約150倍として注目を受けました。
人類のDNAは99.9%が同じですが、ヒトマイクロバイオームでは構成が同じ人は存在しません。
2007年に開始されたアメリカ国立衛生研究所 (NIH) が開始したのは、ヒトマイクロバイオーム計画です。
翌年には国際コンソーシアム(米国、欧州、日本、中国からなる)が発足し、またMetaHITという、13の欧州の産学機関が参加するプロジェクトが開始されました。