理系の大学生なら、身近な存在である”白衣”。

特に化学系の人であれば、実験のときに不可欠なものです。

今回は、そんな白衣の特徴や選び方を紹介します。

白衣の目的

白衣は、身体を危険なものから守るという役割があります。

具体的には、皮膚に薬品がついたり、服に火が引火したりすることを防ぐためです。

白衣を着ることでこれらの危険が完全に防げるわけではありませんが、確実に安全性が向上します。

また、制服としての役割を果たすこともあります。

実験をする人も白衣を着ることで、頭を実験モードに切り替えることができます。

これにより、気が引き締まり、気持ちの面でも安全性を向上させることができます。

白衣の特徴

白衣には、身体を守るための特徴がいくつかあります。

薬品や火に強い

薬品や火に強い素材で作られています。

とは言っても、薬品と火の両方に強い素材というのはあまりありません。

耐薬品性が高いのは、ポリエステルです。

ポリエステルは薬品に強いという利点を持つ一方で、火には弱いという性質があります。

火に強いのは、綿です。

綿は火に強いですが、薬品を染み込ませやすいです。

その欠点を補うために、フッ素コートが施されたものもあります。

また、薬品にも火にも強い特殊な高耐熱性繊維で作られた白衣もあります。

しかし、これは非常に高価なため、用途に合わせてポリエステルか綿かを選ぶのが一般的です。

薬品が付着したときに目立つ白色

白色と言えば、清潔感がある色です。

汚れていたら、すぐにわかります。

そのため、医師や調理師の制服としても、白衣が選ばれることが多いです。

それと同じ原理で、白衣に薬品が付着すると、容易に気付くことができます。

薬品などの付着はいち早く気付くことが大切なので、気づきやすいことは重要な特徴です。

脱ぎやすい構造

白衣は、万が一のことがあったときに、素早く脱げるようになっています。

ボタンの形状などにもよるかもしれませんが、基本的に一つの動作で前合わせの部分を外せるようになっています。

慣れるまでは上手くできないと思うので、事前に練習しておくといいかもしれません。

馬鹿らしい練習にも見えるかもしれませんが、有事のときには命に関わることにもなりかねないので、しっかりと準備しておきましょう。

白衣の選び方

白衣を選ぶときは、様々な種類があり、迷うこともあると思います。

そこで、一種の基準を示します。

この基準に従えば、最低限自分に合った白衣を選べると思います。

素材の混率

先ほども説明した通り、白衣の素材は主にポリエステルと綿です。

ポリエステル

薬品に強い。火を使わないのであれば、ポリエステル製がおすすめ。

しわになりにくく、乾きやすい。石油由来のため、虫害はない。

綿

火に強い。薬品より火を多く使うという場合は綿製がおすすめ。

肌ざわりがよい。酸以外の薬品であれば、耐性がある。

機能性

白衣には、様々な加工が施されていることがあります。

機能性の標示として、「SEKマーク」があります。

SEKマークには、次のような種類があります。

抗菌防臭加工:青

繊維上の菌の増殖を抑え、臭いのもととなる菌が増えるのを防ぎます。

制菌加工(一般用途):橙

抗菌よりも強力に、細菌の増力を抑制します。

このマークがついていれば、衛生的な効果は高いことがわかります。

制菌加工(特定用途):赤

意味は上のものと同じで、医療製品や介護製品の場合につけられるマークです。

橙のマークと違う点は、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球)と呼ばれる感染症の原因菌などの抑制効果があると認められている点です。

抗ウイルス加工:黄黒

繊維上の特定のウイルスを減少させます。

袖口の仕様

白衣の袖口には、大きく2種類があります。

ゴムが入っている「筒袖タイプ」と、絞って調節できる「紐入りタイプ」です。

これは、どちらがいいということは特にありません。

自分が好きな方を選んでもらって構いません。

重要なのは、袖の長さです。

しっかりと袖が隠れる長めのものを選びましょう。

前合わせの仕様

おすすめは、フロントボタンで比翼仕立てのものです。

比翼仕立てとは、ボタンが隠れるように二重構造になっていることです。

ボタンが隠れている方が何かに引っかかるリスクが低くなるので、安全性が高くなります。

着丈の長さ

最近では、着丈の短い白衣も出てきました。

しかし、基本的には、露出を減らすために着丈の長いものを選びましょう。

ですが、長すぎるのもNGです。

動いてみて、足に掛からない程度がいいでしょう。

白衣の注意点

白衣は洗濯しない

白衣の洗濯は禁止行為です。

なぜなら、薬品が付着していた場合、洗剤と反応してしまったり、洗濯機などを壊す原因になったりする可能性があるからです。

白いので汚れ(特に汗による黄ばみ)が気になるかもしれませんが、洗濯したい気持ちはグッと我慢しましょう。

白衣は消耗品ですので、買い替える選択肢も考えるといいかもしれません。


最後に

白衣は、清潔さと安全性を確保し、専門性や信頼性を表現するために幅広く使用されています。使用者が適切に着用し、清潔な状態を保つことで、その効果を最大限に発揮することができます。