STUDY

【現代文の読み方】感覚で読むのはもう終わり!確実に答えに辿り着く読み方とは?

「現代文はフィーリング」

こう思っている高校生は多いでしょう。

私もそうでした。

しかし、実際はそんなことありません。

受験に出てくる文章は必ず答えを論理的に導けるようになっています。

今回はその導き方を説明します。

ポイントは3つだけ

現代文を読むときに必要なのは文章の構造理解と知識です。

知識は長い時間を掛けてコツコツと溜めていってください。

ここでは文章の構造を理解するための方法を紹介します。

文章の構造を解析するときに意識するべきことはたった3つだけです。

  • 抽象 ⇄ 具体 の流れを抑える
  • 対比 に注目
  • 並立・添加 にチェック

これらのポイントを意識するだけで文章の構造を大体は理解できます。

では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ポイントその1 抽象⇄具体

「抽象」と「具体」

まずは言葉の説明をしていきます。

「抽象」とは、あるものやことのまとまりのことです。

それに対して「具体」とは、ひとつひとつのものやことのことです。

したがって、具体のまとまりが抽象となるわけです。

これが理解できたら次に進みましょう。

抽象→具体

一つ目は、「抽象」から「具体」のパターンです。

では、次の例を見ていきましょう。

今日は運動をしたいな。

サッカーをしようかな。

このとき、「運動」という抽象から、「サッカー」という具体が出ています。

なぜ具体例を出すのでしょうか。

それは筆者が自分の主張をはっきりと読者に伝えるためです。

「運動」だけではランニングや水泳、ヨガなど様々な選択肢が考えられます。

しかし、それらは筆者の主張から大きく外れているので困ります。

そこで、「サッカー」という具体例を出して、筆者の考えている「運動」を読者に明確化させるのです。

具体→抽象

二つ目は、「具体」から「抽象」のパターンです。

これも例を見ていきましょう。

サッカーとか野球をしたいな。

要は外で運動したいんだよね。

これは先に具体例を出したので、筆者の主張が一文目だけで伝わったように見えるかもしれません。

しかし、そんなことはありません。

一文目だけだと、筆者は球技をしたいんだと思われるかもしれません。

それだと困るので、抽象化してまとめたわけです。

まとめ

このような抽象と具体の流れは、文章を読む上で非常に重要です。

この流れを掴むにはコツがあります。

それは、「たとえば」に注目することです。

「たとえば」の後には必ず具体例がきます。

ということは、その前後に抽象部分もあるということです。

これを意識しましょう。

また、ほんとに大事なのは抽象部分です。

それが筆者の主張そのものです。

文章を読んでいて、抽象部分を見つけたときは必ずチェックしておくようにしましょう。

ポイントその2 対比

対比する意味

なぜ対比を用いる必要があるのでしょうか。

それは、論理的に筆者の主張を伝えるためです。

たとえば、物体Aを見せられて「Aは大きいでしょ」と言われても、それが本当に大きいかどうかはわかりません。

しかし、物体Aと物体Bを見せられて「AはBより大きいでしょ」と言われれば、それは確実にそうであるとわかります。

このように、対比を使えば筆者の主張が伝わりやすくなるのです。

頻出の対比

  • 日本と西洋の対比
  • 筆者の主張と一般論の対比
  • 時代の対比

これらは、よく出てくる対比です。

これらを頭に入れておくだけで、いざ文章中で対比が使われたときに対応しやすくなります。

特に、筆者の主張と一般論の対比には注目しましょう。

大体は一般論を否定する形で筆者の主張が紹介されています。

まとめ

対比の構造を理解できれば、片方の内容からもう一方の内容を推測することもできます。

文章中で対比を見つけたら、チェックしておきましょう。

何と何の対比かを意識することが大切です。

ポイントその3 並立・添加

「並立・添加」はこれまでに紹介してきたものより見つけるのが少し難しいかもしれません。

要は、類似の内容を複数並べて説明しているということです。

これはなかなか実例がないと説明しづらいです。

しかし、著作権の問題で紹介することはできません。(泣)

なので、自分で問題集や模試の解説を見てみてください。

これも見つけたら必ずチェックを入れましょう。

最後に

今回紹介してきたポイントに注目して文章の構造を理解することで、問題の答えにグッと近づくことができます。

始めは答えが選択肢になっている問題で練習してみましょう。

解くときはどれが正解かではなく、どれが間違っているかに注目してください。

この練習を繰り返していけば、記述問題でも必ず求められている答えを掛けるようになります。

これからは、根拠のある解き方をして、現代文の得点向上を目指しましょう。