レポートの表やグラフの描き方は色々ルールがあって難しいですよね。
2年生や3年生になっても何となく描いている人もいるのではないでしょうか。
今回はレポートの書式について全国トップレベルに厳しい学科に所属している私が、表やグラフの描き方を説明していきます。
今日から自信をもって描けるようになりましょう。
表の描き方
- タイトルは表の上
- 罫線は横だけ
- 単位は / か [ ] で示す。
表で大切なのはこれらのことです。
言葉だけではわかりづらいと思うので、実際に例を見てみましょう。
ポイントとしては書きませんでしたが、データがないところには「―」を書きましょう。
また、単位は g/cm3 ではなく、g cm-3 のように示すようにしましょう。
Excel(エクセル)での表の描き方
Excelでの表の描き方を紹介します。
ここで紹介するのものは、あくまでも一例ですので、細かい部分は各々のルールに従ってください。
説明の都合上、順番をつけましたが、1以外はどの順番で行っていただいても構いません。
操作する箇所は赤枠で示しています
1. 数値の入力
実験で得られたデータを入力
行と列の関係に注意(実験条件は行、データの種類は列で揃える)
2. 中央揃え
文字や数値を中央揃えにする
小数点は「3. 桁数の整理」で自然に揃うので、今は気にしない
3. 桁数の整理
同じ列の中では桁数(もしくは小数点以下の桁数)を統一する
末尾の0が自動で省略されるケースが多いので注意が必要
4. 表タイトルの入力
表のタイトルを入力
表題は必ずデータの上部中央
5. フォントの設定
フォントを設定(画像は、日本語:MS明朝 英数字:Times New Roman)
6. 罫線の設定
罫線は横線のみ描く
基本的に、画像のように3本のみでよい
7. 白く塗りつぶし
白く塗りつぶし、Excelの余分な罫線を消す
おまけ ーWordにきれいに貼り付ける方法ー
後日紹介
図(グラフ)の描き方
- タイトルは図の下
- プロットは白抜き
- 枠を囲む
- 内目盛りを付ける
グラフを描くときは以上のことを意識してください。
これも例を見てみましょう。
枠はできるだけ正方形にし、傾きも1か-1に近づけるようにしましょう。
Excelでグラフを作成すると、タイトルが上についてしまうので注意しましょう。
データ処理の際に気を付けること
実験で得られたデータを扱うときには、してはいけないことがいくつかあります。
- 捏造(Fabrication)
- 改ざん(Falsification)
- 盗用(Plagiarism)
捏造とは、存在しないデータや研究結果などを作成することです。
改ざんとは、実験結果を勝手に変えることです。
盗用とは、他の研究者のアイディアや結果を本人の了解もしくは適切な表示なく流用することです。
これらの行為は絶対にしてはいけません。
これは公に発表するものだけでなく、課題で出された学校内のものでも同じです。
研究者である以上、不正行為は絶対にやめましょう。
最後に
課題として出されるレポートなら、表やグラフの形式が違うと再提出もあり得ます。
公に出すものならなおさらです。
しっかりと国際的なルールに従って描きましょう。
ただし、分野によって少しずつルールが異なる場合があります。
今回紹介したものもあくまで私の学科のルールです。
まあ、このルールを知っておけばどこでも通じるとは思いますが…。
ここで紹介した描き方を基にして、レポートに載せる表やグラフを作成してみてください。
もしレポートの書式の説明に需要があれば、追加の記事も書きたいと思います。
ぜひコメントなどで教えてください。