【元素図鑑】アメリシウム Am【ユウロピウム（ヨーロッパ大陸）の下に位置する元素】

kazu

5年前

アメリシウム (Americium) は、原子番号95の人工元素で、周期表のアクチニウム系列に属しています。以下にアメリシウムの詳細について説明します。

Contents

アメリシウムの基本情報

アメリシウムは1944年、アメリカのローレンス・バークレー研究所において、グレン・シーボーグらのチームにより発見されました。

Pu-239に中性子を照射して得られるPu-241がβ⁻崩壊し、Am-241が生成されることが発見の契機となりました。

公表は第二次世界大戦終了後の1945年です。

アメリシウム（Americium）の名は、発見地であるアメリカ大陸（America）に由来し、周期表上でランタノイドのユウロピウム（Eu）に対応して名付けられました。

アメリシウムは放射性同位体としてさまざまな工業・家庭用用途に利用されています：

アメリシウムの最も一般的な用途は、Am-241を用いた放射性同位体電池と煙検知器です。

Am-241はアルファ粒子を放出するため、イオン化式煙検知器に使用されます。アルファ粒子が空気を電離し、煙がその電離を妨げることで警報が作動します。

Am-241の放射性崩壊から発生する熱を利用して電気を生成するために使われます。宇宙探査機や遠隔地での電源供給に使用されることがあります。

アメリシウムは核物理学や放射線の研究においても重要な役割を果たします。

アメリシウムは天然には存在しないため、原子炉内で人工的に生成されます。
主な手順は以下のとおりです：

また、核兵器の爆発実験後の核分裂生成物中にも微量に存在します。

アメリシウムは+3価で安定であり、典型的なアクチニド化合物を形成します：

アメリシウムは放射性核種の一つとして、環境科学・原子力工学など多分野で研究対象となっています：

第１位

元素に関する問題がレベル別に多く掲載されており、一般的な知識からニッチな知識まで幅広く学べます。また、最後には全元素のデータが載っており、わからないことがあればすぐに調べることができます。

これを読めば、元素マスターに一歩も二歩も近づけます！

リンク

第２位

この本の一番の魅力は、とても美しい画像とともに学べるということです。

「こんなに美しい元素があったんだ、、！」という新しい発見がたくさんあると思います。

理系に限らず、文系にもおすすめの一冊です。

リンク