サイトアイコン 化学に関する情報を発信

【元素図鑑】リチウム Li【原子番号3】

リチウムに関する情報をまとめました。

元素図鑑

リチウムの基本情報

和名 リチウム
英名 Lithium
語源 ギリシャ語 「石(lithos)」
元素記号 Li
原子量 6.941
常温(25℃)での状態 固体(金属)
銀白色
臭い
密度 0.534 g/L (0℃)
融点 180.54℃
沸点 1347℃
発見者 アルフェドソン(スウェーデン, 1817年)
含有鉱物 ペタル石

リチウムの主な特徴

リチウムの歴史

発見

リチウムは1817年、スウェーデンの化学者ヨハン・アウグスト・アルフェドソンによってペタライト鉱石から初めて発見されました。元素単体としての分離は、その2年後にハンフリー・デービーらによる電気分解によって達成されました。

名前の由来

ギリシャ語 lithos(石) に由来します。鉱石から最初に発見されたためです。

他のアルカリ金属(ナトリウムやカリウム)が植物由来で発見されたのに対し、リチウムは鉱物中から発見されたため、このような命名がなされました。

リチウムの主な用途

リチウムの最大の用途はリチウムイオン電池(Li-ion battery)であり、スマートフォン、ノートパソコン、電気自動車などのエネルギー源として不可欠です。また、以下のような用途もあります:

 リチウムの生成方法

リチウムは自然界に単体では存在せず、主に以下の方法で得られます:

リチウムを含む化合物

リチウムは多くの化合物を形成し、工業・医療分野で広く利用されています:

リチウムに関わる研究事例

リチウムに関する研究は非常に活発であり、以下のような事例が挙げられます:

筆者の薦める1冊

第1位

元素に関する問題がレベル別に多く掲載されており、一般的な知識からニッチな知識まで幅広く学べます。また、最後には全元素のデータが載っており、わからないことがあればすぐに調べることができます。

これを読めば、元素マスターに一歩も二歩も近づけます!

 

第2位

この本の一番の魅力は、とても美しい画像とともに学べるということです。

「こんなに美しい元素があったんだ、、!」という新しい発見がたくさんあると思います。

理系に限らず、文系にもおすすめの一冊です。

ランキング3位

実は鉱石好きだった宮沢賢治。

教科書にも作品を残す彼の科学者としての一面に注目した一冊です。