皆さんは勉強するときに、時間を意識していますか?
もちろん、時間を意識するべきときと意識しないでいいときは両方あるのですが、今回は前者に注目します。
テストで与えられる時間の意味
テストで与えられる時間は、出題者がその時間で解いてほしいと思っている時間
正確に言えば、「希望の時間+5~10%」くらいと考えるのが妥当でしょう。
テストを受けている時間の中には、名前を書いたりページをめくったりしますから、少しだけ長めに設定されていることが多いです。
「よく時間がもう少しあれば、最後まで解けた」的なことを言う人がいますが、それは言い訳にもなっていません。
誰だって、しっかりと勉強していれば、時間を掛けて解けない問題は無いはずです。
しかし、時間は無限ではありません。
与えられた時間内で解ききって、初めて問題を解けると言えるのです。
テストで実質使える時間は?
テストでは、100%の時間を問題を解くために使えるわけではありません。
必ず、使えない時間というのが出てきます。
それは、次のような時間です。
- 雑務の時間
- 終了間際の時間
では、ひとつずつ見ていきましょう。
雑務の時間
テスト中には、ちょっとしたことで時間を取られます。
- 名前を書く時間
- 紙をめくる時間
- 消しカスを集める時間
- ボーっとしている時間
さっと思いつくだけでもこれだけあります。
「ボーっとしている時間は短縮できるだろ!」と思う人もおられるかもしれませんが、実際のところゼロにはできません。
特に、問題が変わるときには、頭を切り替えることが重要なので、ボーっとすることが有効だったりもします。
これらひとつひとつに掛かる時間は、大して長くありません。
しかし、何回も何回も繰り返すので、合計すると奪われる時間は決して無視できません。
終了間際の時間
これは、人によって多少の差が出ると思います。
どうして終了間際の時間が使えないかと言うと、焦るからです。
どこを切り取っても、5分は5分で変わらないのですが、問題を解ききれていないときの残り5分は異常に速く感じます。
さらに、試験監督から残り時間を通告されると、さらに焦ります。
こういうときは、ギャンブルです。
頭がフル回転して覚醒するか、焦るだけで頭が全く働かなくなるかのどちらかです。
私は、後者の経験の方が多いです。
ですので、終了間際の時間も使えない時間として紹介しました。
8割の時間で解ききれるようになろう
ここまで説明してきた通り、10割の時間で解けるように練習していると、本番では間に合わなくなります。
そこでおすすめなのが、8割の時間を目標に練習することです。
この時間で解けるようになっておけば、本番で間に合わなくなることは無くなると思います。
問題ごとには、7割の時間で!
おそらく皆さんが実際に勉強するときは、テストの形式を全て実践することは少ないと思います。
大抵の場合、大問ごととか半分とかでしょう。
そのときは、8割の時間ではなく、7割の時間で解きましょう。
集中力などを考慮すると、解く問題数が多くなれば、次第にスピード感は失われていきます。
ですので、短い区切りで勉強するときは、7割の時間を目指してください。
本番で練習よりも速くなることはない
これは、鉄則です。本番が練習よりも上手くいくわけがありません。
テストの場合、本番の方が解くのが遅くなってしまう理由は、不安が生じるからだと思います。
何の時間が伸びるかと言うと、確かめの時間です。
練習のときであれば、間違えていたとしても答え合わせで直せばいいので、無意識に時間を優先して確かめを減らします。
それに対して、本番では間違いが許されないので、念入りに確かめをします。
この時間の差が、練習よりも遅くさせるのです。
これを防ぐためには、練習の時から確かめる癖をつけておくことが重要です。
そうすれば、練習と本番での時間の差が少なくなります。
最後に
私は、ものすごく時間に弱いです。
最後の数分になると、手が震え、思考は停止し、散々な状態になります。
この後悔は、幾度となく経験していますし、現在も起こります。
なので、私も時間をこれまで以上に意識して、勉強に取り組みたいと思います。
共通テストは時間がシビアなので、今のうちからしっかりと対策をしておきましょう。