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SWOT分析を受験勉強に応用する方法を考える【SWOT分析の解説付き】

SWOT分析とは何かご存じでしょうか。

詳しくは後から説明しますが、SWOT分析とは環境分析法のひとつです。

環境と言っても、自然環境ではなく、経済活動における環境のことです。

今回は、そのSWOT分析を受験勉強に応用する方法を検討します。

SWOT分析とは

SWOT分析とは、アンドリューズが提唱した代表的な環境分析法です。

戦略策定のための環境分析

企業がよい状態で経営を続けるためには、常に変化する環境に対応していかなければいけません。

そのためには、環境を分析する必要があります。

SWOT分析は、環境を分析する手法のひとつです。

内部環境と外部環境

SWOT分析では、内部環境と外部環境に分けて考えます。

内部環境変化要因として、「強み」と「弱み」という視点。

外部環境変化要因として、「機会」と「脅威」という視点。

これらの計4つの視点から、環境を分析します。

強み(Strengths)

自社が、他社との競争で優位に立てるような経営資源

弱み(Weaknesses)

自社が、他社との競争で優位に立つことを困難にする経営資源

機会(Opportunities)

自社のパフォーマンスを向上させてくれる外的要因

脅威(Threats)

自社のパフォーマンスを落とす危険性のある外的要因

クロスSWOT分析(TOWS分析)

実際にSWOT分析を活用するときには、クロスSWOT分析を使います。

このような図に、SWOT分析の結果を当てはめていきます。

S/Oのポジションは、企業が優先して進めるべき領域です。

逆に、W/Tのポジションは、企業が撤退すべき領域です。

このようにして、企業はどの分野で戦っていくのかを決定します。

SWOT分析の受験勉強への応用

私は、このSWOT分析の考え方を少し変えれば、受験勉強に応用できると考えました。

まず、「企業」を「個人」に置き換えます。

そして、4つの視点をそれぞれ次のようにします。

強み→強み

自分の得意教科。一つの教科で考えるのであれば、点数を取れる範囲です。

弱み→弱み

自分の苦手教科。一つの教科で考えるのであれば、点数を落としやすい範囲です。

機会→頻出

よく問題に出てくる範囲。あるいは、受験で得点配分が高い教科。

脅威→希少

あまり問題にならない範囲。あるいは、受験で得点配分が低い教科。

4つの視点から分析できたら、上の図に当てはめていきます。

数字は、勉強の優先順位を表しています。

②と③は、状況によって順番が入れ替わるかもしれません。

最後に

SWOT分析とは少し意味合いが変わってしまったかもしれませんが、似たような考え方を受験勉強に使えると思い、紹介してみました。

いつも何となくで勉強することを決めている人が多いと思いますが、このようにして、分析的に考えることも重要です。

自分なりに、分析手法を考えてもいいと思います。

考えながらする勉強と、何も考えないでする勉強だと、全く効果が変わっってきます。

常に、自分に有効な勉強は何かを意識しながら勉強してみてください。