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【元素図鑑】アンチモン Sb【デジモンに出てきそうな名前】

アンチモンに関する情報をまとめました。

元素図鑑

アンチモンの基本情報

和名 アンチモン
英名 Antimony
語源 ギリシャ語「見出されない(anti-monos)」
元素記号 Sb
原子番号 51
原子量 121.8
常温(25℃)での状態 固体(金属)
白色
臭い
密度 6.691 g/cm3(20℃)
融点 630.74℃
沸点 1587℃
発見者 古来より知られている
含有鉱物 輝安鉱

アンチモンの主な特徴

アンチモンの歴史

発見

アンチモンの化合物(特に硫化物)は古代エジプトの時代から黒い化粧料(コール)として使用されており、化学的な利用の歴史は非常に古いです。

単体金属としてのアンチモンは中世ヨーロッパにおいて錬金術師たちによって精製されており、文献上では16世紀ごろから明確に記録があります。

名前の由来

元素記号「Sb」は、ラテン語の古名「stibium(硫化アンチモンの意味)」に由来します。

一方、英語名「Antimony」はギリシア語「anti-monachos(修道士の敵)」に由来するという俗説もあり、

古くからその毒性が知られていたことに起因すると考えられています。

アンチモンの主な用途

アンチモンはその合金特性と化合物の機能性を活かして、さまざまな分野で利用されています:

アンチモンの生成方法

アンチモンは以下のようなプロセスを経て製造されます:

主な生産国は中国が圧倒的で、他にはロシア、ボリビア、トルコなどでも産出されています。

アンチモンを含む化合物

アンチモンは主に+3価および+5価の化合物を形成します。代表的なものには:

アンチモンに関わる研究事例

アンチモンに関する研究は、以下のような分野で活発に行われています:

参考図書

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