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【元素図鑑】モリブデン Mo【身体に欠かせない微量ミネラル】

モリブデンに関する情報をまとめました。

元素図鑑

モリブデンの基本情報

和名 モリブデン
英名 Molybdenum
語源 ギリシャ語「鉛(molybdos)」
元素記号 Mo
原子番号 42
原子量 95.95
常温(25℃)での状態 固体(金属)
銀白色
臭い
密度 10.220 g/cm3(20℃)
融点 2623℃
沸点 5557℃
発見者 イェルム(スウェーデン)[1781年]
含有鉱物 輝水鉛鉱

モリブデンの主な特徴

モリブデンの歴史

発見

モリブデン鉱石は古くから知られていましたが、18世紀まで鉛や黒鉛と混同されていました。

1781年、スウェーデンの化学者カール・ヴィルヘルム・シェーレ(Carl Wilhelm Scheele)が鉱石からモリブデン酸を抽出。

翌年、ピーテル・ヤコブ・イェルム(Peter Jacob Hjelm)が酸化物を炭素で還元することで、金属モリブデンを初めて単離しました。

名前の由来

元素名「モリブデン(Molybdenum)」は、ギリシャ語の「molybdos(鉛)」に由来し、かつて鉛と誤認されていたことにちなみます。

モリブデンの主な用途

モリブデンは以下の分野で多く用いられています:

モリブデンの生成方法

モリブデンは主に次の鉱石から産出されます:

精製は以下の工程で行われます:

  1. 鉱石を焼成して酸化モリブデン(MoO₃)に変換
  2. 水素などを用いて還元し、金属モリブデンを得る 

モリブデンを含む化合物

モリブデンは多様な酸化数(+2〜+6)を取り、さまざまな化合物を形成します。
主なものは以下の通りです:

モリブデンに関わる研究事例

モリブデンは基礎研究から応用研究まで幅広く対象とされています:

参考図書

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