【元素図鑑】硫黄 S【原子番号16】

硫黄（Sulfur）は周期表の16族（カルコゲン族）に属する元素で、原子番号は16、元素記号はSです。以下に硫黄についての詳細を説明します。

基本情報

和名	硫黄
英名	Sulfur (Sulphur)
語源	ラテン語「硫黄(sulphur)」
元素記号	S
原子番号	16
原子量	32.07
常温(25℃)での状態	固体
色	黄色
密度	2.070 g/cm3 (斜方晶系, 20℃)
融点	112.8℃（斜方晶系）
沸点	444.674℃
発見者	ラボアジェ（フランス）[1777年]
含有鉱物	自然硫黄

歴史

発見

硫黄は古代から知られており、紀元前7世紀には既に燃焼特性が知られていました。中世ヨーロッパでは錬金術師が硫黄を「火の石」として研究しました。1777年、アントワーヌ・ラヴォアジエは硫黄が元素であることを確定しました。

名前の由来

更新をお待ちください。

主な用途

硫黄は多くの産業で重要な役割を果たします

化学工業

硫酸（H₂SO₄）の製造に使用されます。硫酸は工業で最も大量に生産される化学物質の一つで、肥料、洗剤、鉱石の処理などに使われます。

ゴム工業

硫黄はゴムの加硫（バルカナイズ）に使用され、ゴムの弾力性や強度を高めます。

農業

殺菌剤や殺虫剤として使用されます。

医薬品

硫黄化合物は抗菌剤や皮膚疾患の治療に用いられることがあります。

生成方法

硫黄は地球の地殻に広く分布しており、自然界では以下の形で存在します：

• 単体: 火山地域や硫黄鉱床に見られる。
• 鉱物: 硫黄は黄鉄鉱（FeS₂）、閃亜鉛鉱（ZnS）、方鉛鉱（PbS）など多くの硫化鉱物として存在します。
• 化合物: 硫酸塩鉱物（例えば石膏CaSO₄・2H₂O）としても広く存在します。

化合物

更新をお待ちください。

主な特徴

• 硫黄は-2から+6までの酸化状態をとることができますが、最も一般的なのは-2（硫化物）、+4（二酸化硫黄、亜硫酸）および+6（硫酸）です。
• 硫黄は他の元素と反応して多くの化合物を形成します。酸素と反応して二酸化硫黄（SO₂）、水素と反応して硫化水素（H₂S）を生成します。
• 硫黄にはいくつかの同素体があり、最も一般的なのは斜方硫黄と単斜硫黄です。

研究事例

更新をお待ちください。

筆者の薦める1冊