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【元素図鑑】ナトリウム Na【原子番号11】

ナトリウムに関する情報をまとめました。

ナトリウムの基本情報

和名 ナトリウム
英名 Sodium
語源 ラテン語「炭酸ナトリウム(natron)」, 英語名はアラビア語「頭痛を治す(suda)」
元素記号 Na
原子量 22.99
常温(25℃)での状態 固体(金属)
銀白色
臭い
密度 0.971 g/cm3 (20℃)
融点 97.81℃
沸点 883℃
発見者 デービー(イギリス, 1807年)
含有鉱物 岩塩

ナトリウムの主な特徴

ナトリウムの歴史

発見

ナトリウム単体は1807年、イギリスの化学者ハンフリー・デービーによって水酸化ナトリウムの電気分解により初めて単離されました。

同時期にカリウムも同様の手法で単離され、アルカリ金属の電解法による分離が確立されました。

名前の由来

「ナトリウム(Sodium)」の名称は、ラテン語の「soda(ソーダ)」に由来しますが、
元素記号「Na」はアラビア語の「natrun(ナトロン=炭酸ナトリウムの鉱石)」を起源とするドイツ語「Natrium」から取られています。

日本語の「ナトリウム」はこのラテン語・ドイツ語由来の音写です。

ナトリウムの主な用途

ナトリウムおよびその化合物は以下のような用途に広く使われています:

 ナトリウムの生成方法

金属ナトリウムは工業的には以下の方法で製造されます:

ナトリウムを含む化合物

ナトリウムはほぼすべての陰イオンと塩を形成し、日常生活から工業まで広く関わっています:

ナトリウムに関わる研究事例

ナトリウムに関する研究は、医療・材料・エネルギー分野を中心に活発に行われています:

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