「火星に人が住んでいる」
まさに、映画のような世界です。
皆さんは、現実に火星移住計画が進んでいるのをご存じでしょうか。
今回は、火星の移住について、注目してみましょう。
もしかすると、私たちも火星に行けるかもしれません。
なぜ地球から移住する必要があるのか
そもそも、なぜ地球にいてはだめなのか。
正直な話、具体的な理由はありません。
しかし、いつの日か大きな小惑星が地球に衝突してくるかもしれません。
コロナウイルスよりも恐ろしい感染症が流行するかもしれません。
そんなときに人類が生き残るためには、地球から脱出するしかないのです。
そのために、地球以外にも人が住める場所を作っておくことは、必要なのです。
移住先に最適な惑星:火星
移住先として、最も有力視されているのが火星です。
その理由は、火星の環境が地球の環境と似ているからです。
具体的にどんな風に似ているのかを紹介します。
水が存在する
水は、生命にとって欠かせない物質です。
これが無ければ、生きていくことはできません。
火星上には、かつて水がありました。
現在、液体の水はありませんが、氷として地下に存在しています。
これを活用すれば、人間が生きるためには十分な量の水が得られると、NASAの研究でわかっています。
大気が存在する
水だけでは、生き続けることができません。
我々には、空気も必要です。
火星には、大気が存在します。
大気は、呼吸するためだけではなく、太陽からの熱を蓄えるのにも必要です。
1日の長さが24時間40分
人間が生きていく上では、ライフサイクルを大きく崩さないことも重要でしょう。
火星の1日は24時間40分であり、地球の24時間と近いです。
また、地球と同様に四季も存在します。
イーロン・マスクの火星移住計画
火星への移住に関するものでは、イーロン・マスク(Elon Musk, 1971- )の火星移住計画が有名です。
イーロン・マスクは、非常に優秀な実業家です。
彼が2016年にメキシコのグアダラハラで発表したのが、スペースXという火星移住計画です。
そこから少しずつ計画が明確なものになっています。
100万人の移住を目指すけいかくもあるそうです。
【結論】現在の技術では不可能
NASAは、現在の技術では火星への移住は不可能だと示しています。
それにはこのような理由が挙げられます。
二酸化炭素が足りない
地球では温暖化が問題になっていますが、火星はその逆です。
二酸化炭素が少なすぎて、空気が暖まりません。
氷を解かしたり、土壌を加熱したりすることによって、十分な二酸化炭素が確保できると考えられていましたが、実際は全く不十分でした。
放射能を過剰に浴びてしまう
我々が地球で生活できるのは、空気や磁気圏が私たちを放射能から守ってくれているおかげです。
ですが、火星は地球と比べ、空気密度が低く、磁気圏が小さいです。
そのため、火星では地球にいるときの約50倍の放射能を浴びてしまいます。
人間もロボットも活動できない
火星の土壌環境は、過酷です。
まず、火星の土には過塩素酸塩という毒が含まれているため、人間が安全に活動することはできません。
それに加え、火星の砂は非常に細かく、ロボットなどは故障してしまいます。
人間もロボットも活動できなければ、火星上で生活するのは難しいでしょう。
100年後には火星に住んでいる!?
NASAをはじめ、たくさんの研究所が火星移住の研究を進めています。
NASAでは、2030年を目途に、宇宙飛行士が火星上で本格的な実験をすることを目標にしています。
人類が火星に住む日も、そう遠くはないかもしれません。
最後に
火星移住計画は、非常に夢のある話です。
私が生きている間に実現するのでしょうか。
とても楽しみです。